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【高専】卒業生が語る高専のメリットとデメリット【就職率100%】

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高専のメリットとデメリット

『国立高等専門学校』

通称:高専。私が卒業した時は、まだJABEE認定前でしたし、『独立行政法人』なんて名前は付いていなかったです。懐かしい…

今現在は、高専を卒業して10数年が経ち、某メーカーのエンジニアとして働いています。

そんな私が卒業生という視点でぶっちゃけ進路候補として『高専』はどうなの?って悩んでいる方に向けて体験談を書いていこうと思います。

私もそうでしたが、『進路を決める』って非常に難しいんですよね??

ましてや、志望高校を決める時はまだ中学生ですよ??

世の中の事とか右も左も分からないけど、自分の将来を左右するであろう進路を決める選択を委ねられます。

そこで元高専生が書くこの記事を見て、進路決定真っ最中の中学生やその親御さんの参考になれば幸いです!!

目次

高専ってなに?

そもそも高専ってなに?って方が大多数だと思います。

私も進路を決める時まで名前すら知りませんでした!!たぶん『ロボコン』って単語を聞けば何となくイメージが付くと思います。その学校です!

独立行政法人 国立高等専門学校の概要

高専の正式名将は『独立行政法人 国立高等専門学校』。通常、中学校を卒業すると高校へ進みますよね?そして、高校は通常3年間で卒業(留年はダメ絶対)。
しかし、高専は5年間で卒業と高校と比較して2年間多く学びます。

そして、この表が概要となっています。

高専の概要

制度創設及び経緯昭和37年度産業界からの強い要望に応えるため、実践的技術者を養成する高等教育機関として高等専門学校創設平成3年度高等専門学校制度の改正(卒業後に称号〈準学士〉付与、分野の拡大、専攻科制度の創設)
目的深く専門の学芸を教授し、職業に必要な能力を育成する
修業年限本科5年(商船学科は5年半)、専攻科2年
入学対象中学校卒業者
教員組織校長、教授、准教授、講師、助教及び助手
教育課程等1)一般科目と専門科目をくさび型に配当して、5年間一貫教育で、効果的な専門教育を実施。(卒業要件単位数は、167単位以上。ただし、商船学科は、147単位以上。)2)1学級40人編成で、学年制を採用
称号高等専門学校卒業生は、準学士と称することができる
学位専攻科を修了した学生は大学評価・学位授与機構の審査を経て、学士の学位を取得できる
※独立行政法人国立高等専門学校機構サイトより引用

一番の特色は中学校卒業時は15歳。その15歳から外部からの圧力(大学受験など)無く、のびのびと20歳まで一貫した専門教育が可能です。

そして、専門教育(後述します)はまぁ多岐に渡ります、高専の卒業生を集めれば1つの町を0から創り上げることも出来ると自負しています!!

高専と大学の違い

学校教育法の定義としては、以下のようになっています。

大学の定義

「学術の中心として、広く知識を授けるとともに、深く専門の学芸を教授研究し、知的、道徳的及び応用的能力を展開させること」を目的とする

高専の定義

「深く専門の学芸を教授し、職業に必要な能力を育成すること」を目的とする

高専は、企業側としては入社したらすぐに使える人材である『即戦力』を期待していると感じます。

私は大学へ通ったことがないので、大学の教育体系がどんなもんかよく分かりませんが、高専に比べてどちらかと言うと学問的な教育に重点を置いているように思います。

有名大学(機械系の学科)を卒業しているのに、加工機(フライス・旋盤・NC等)を実際に見たことも無い人もいて、物凄い驚きを覚えました。

私は高専の機械系学科でしたので、工場実習という形で加工機の使い方を徹底的に教え込まれました!

就職したら、加工機を触る機会はメッキリ減りましたが、『ものづくりの基本』として知っているのと知っていないとでは全然違いますからね。

製図自体もドラフターを用いて、手書きでしたから!!今はSolidworksやCATIAなどの3D-CADが主流ですが、当時は手書きで右手の側面が真っ黒になる程ですよ??

高専の学科は多岐にわたる

そして、下記が高専の学科分類となります。ホントに分野は多岐に渡ります。それぞれが、その分野で活躍出来る『即戦力レベル』の教育カリキュラムが組まれています。

学校毎に学科の呼び名は異なりますが、大枠では『機械・電気・情報・化学・建設・商船・その他工業・工業/商船以外』8分野に分かれます。こんだけ幅広いと自分の好きな分野が1つはあるんじゃないですかね??

但し、文系に進みたい方は!!たぶん高専に進むより高校から大学へ進学した方が良いです。と言うか、理系好きじゃないと高専では卒業自体が厳しいと思います。(こちらも後述します)

機械・材料系
  • 機械工学科、機械システム工学科、機械システム工学科マテリアル環境工学科など
電気・電子系
  • 電気工学科、電気電子工学科、電気工学科電子制御工学科など
電気・電子系
  • 電気工学科、電気電子工学科、電気工学科電子制御工学科など
化学・生物系
  • 物質工学科、生物応用化学科、物質環境工学科など
建設、建築系
  • 建築学科、環境都市工学科、建設システム工学科など
その他工業(総合、複合等)
  • 生産システム工学科、ものづくり工学科、総合工学システム学科など
商船
  • 商船学科のみ
工業・商船以外
  • コミュニケーション情報学科、国際ビジネス学科、経営情報学科

高専の偏差値は高い

高専の偏差値は総じて高めとなっております。大学の偏差値とは比較出来ないとは思いますが、ある程度の学力がないと入学することは厳しいです!

偏差値高専名共学/別学学科・コース地域
63函館工業高等専門学校共学生産システム工学北海道
66群馬工業高等専門学校共学電子情報群馬県
64東京工業高等専門学校共学物質工学東京都
67鈴鹿工業高等専門学校共学機械工学三重県
68明石工業高等専門学校共学機械工学兵庫県
67久留米工業高等専門学校共学制御情報工学福岡県
※http://高校偏差値.net/kousen.phpより引用

高専の男女比は偏りがち

高専の男女比ですが、まずは学科によって男女の比率が左右されます。全体の割合は下記資料の通りですが、男子に対して女子の比率は僅か20%程度。

f:id:Mediocrity:20161230193320p:plain
出典:http://gender.kosen-k.go.jp/information/

そして、学科で比較すると情報系が女子の比率が高く機械系はほぼ0に近いです。

5年間の学校生活について卒業生が語る

テスト前はメチャクチャ大変

上述していますが、赤点60点と非常に高い為、テスト前はみんな戦々恐々

普段の授業を真面目に聞いてノートを取っていれば特に問題は無いと思いますが、そこそこ不真面目な部類の人はまずキッチリ書いてあるノートのコピーを集めることから始めます。

そして、次に過去問です。

これが教授毎に出題パターンが同じ様な場合やガラッと変えてくる場合があるので、その傾向を過去問から掴みつつテストの対策を立てます。ここまで万端に準備を行っておけば大体赤点は回避出来ます!!

高専あるある
  • テスト前はコピー機の前に順番待ちの列が出来ます

課題やレポートが結構な頻度である

これも、高専ならではだと思います!高専1年時は、一般教養がメインです。

それが徐々に専門教育の比率が高くなっていく教育カリキュラムです。そして、専門教育の比率が高くなるに伴って、実習が始まり課題やレポートが鬼のように始まります

高専時代に鍛えられた結果、将来の会社で会議資料作成やレポート資料作成のいしずえとなるのでしっかり取り組んでおいた方が良いでしょう!

クラス替えは無し

高専に『クラス替え』なんて制度は存在しません!!

各学科の約40人で始まり、卒業までずっと一緒です。途中脱落者もいたり、高卒の方が編入で入ってきたり、留年した先輩がきたり、と多少の変動はありますが大体1年生の時のメンバーです。

学科の40人はこれから同じ苦楽を共にする仲間なので、みんなで仲良く学校生活を送りましょうね!!!

高専3年目が1つの節目

高専3年生修了時に『高卒資格』が付与されます。

ここで新たな道へ進む人もいるし、留年する人もいたりと3年生から4年生に進級する時が一番キツイ思い出がありましたね。

同級生では、『オレは美容師になる!!』とか『オレは理系に向いてないわ!!んじゃ!!』とか将来の方向転換をする人がいました。

高専4年生時に研究室を決めます

高専の4年生に進級する頃には、自分が属する研究室を決めることになります。

まあ、これが多種多様。楽な研究室とか厳しい研究室とか千差万別なので、自分の興味がある分野で選んだり教授の好みで選んだり、そこはみなさんの好きな決め方で決めればいいでしょう

高専生としては、ここで選んだ研究がそのまま将来の仕事に影響するとか・直結することは少ないのでそこまでナイーブになることはないです。

高専5年生時に卒業論文作成

所属している研究室で行う研究(殆どは担当教授のお手伝い的な側面があります)に基いて『卒業論文』を作成します。

この頃になると、みんな研究室に入り浸って論文作成した思い出があります。懐かしいー…。

高専のメリット

併願受験が可能

高専って一般の高校受験日程よりも前倒しで行われます。

例)高専の受験日程:2月中旬、高校の受験日程:3月初旬

各都道府県で異なることも有りますので、詳細については別途確認願います

そして、高校受験の前には高専の合格発表があります。

もし高専の受験に失敗したとしても高校受験の日程に間に合うので、『度胸試しだ!!』と言って高専受験をした中学校の同級生がいましたね…。落ちましたけど…

経済的負担が軽減される

もしも、私立の大学へ進学する場合、4年間の学費が超高額です。自宅通学で約800万円、自宅外の場合は約1,400万円!!!

私立理系の学費

私立理系で自宅通学の場合私立理系で自宅外の場合
初年度約284.0万円約453.9万円
2~4年目約178.0万円約302.9万円
4年間合計約818.0万円約1362.6万円
参考:https://allabout.co.jp/gm/gc/18712/

高専の学費

一般的な高専の5年間の学費
初年度 約45.9万円
2~5年目 約93.8万円
高等学校等就学支援金制度 -約35.6万円
5年間合計 約104.1万円

高等学校等就学支援金制度を利用した学費で算出

従って、中途半端な私立大学の理系行くくらいだったら、高専行っとけ!!ってことですね。

大学受験の苦しみが無い

世の中の高校生が必死こいてセンター試験へ向けて努力している中、高専生はその姿を横目にひたすら課題・レポートをやってます!!

『大学受験』と言う重圧に立ち向かって乗り越える経験は何事にも代えがたいものだと思います。

しかし、そういった外乱に乱されないで1つの事(専門教育)に注力することも後々の人生で必ず役に立つと感じます。

『大学受験』をすること自体、『受験の為の勉強』との面も感じられ賛否両論あるかと思いますが、高専に入学すればその外乱に乱されない学生生活を送れますので、是非その利点を享受し、自分自身の糧となるように過ごして頂きたいです。

補足説明

決して、『大学受験』が無いから『楽だわあ』ってことではなく、1つの物事に集中出来る環境の構築が成されるということです!

就職率はほぼ100%

『就職』という事に関しては、真面目に強いです。

私の時は、教官室の前に求人票がズラーッと貼り出せれるんですが…その様は圧巻です!!!

就職希望者10数人に対して400社以上の求人とかがザラにあります。そして、東証一上場企業からも普通に求人が来ます!!

工業高校からは、絶対に入社出来ないような会社へ入ることが出来るのが『高専』の強みだと感じます。

興味のある方は、自分が入学を希望している高専の就職実績を調べてみて下さい。

就職先の一例(本当に一部です)
  • 東日本旅客鉄道(株)
  • 本田技研工業(株)
  • 川崎重工業(株)
  • アイシン精機(株)
  • オムロン(株)
  • セイコーエプソン(株)
  • ロート製薬(株)
  • (株)ニコン
  • 東レ(株)
  • 富士通(株)
  • (株)竹中工務店
  • カゴメ(株)
  • (株)資生堂

etc

但し、デメリットにも書きますが、待遇は『大卒扱い』ではありません。

企業側にとって『高専卒業生』は非常にコストパフォーマンスが良い人材だと私は感じます。

大卒以下の給与待遇で、そこらの大卒よりかしっかりアウトプットも出せるし、即戦力でバリバリ働いてくれる。

だからこそ、毎年就職率100%が達成出来るんだと卒業生目線では思います

大学編入が可能

『私は、大卒扱いじゃない待遇には我慢ならん!!!!!』って方も安心を。

高専は卒業後に『大学』への編入の道もあります。これが世にいう『学歴ロンダリング』です。

一般的に言われるのは自分の偏差値プラス5〜10以上の大学に入れちゃいます。

もともと、高い偏差値で高専に入学してきて、真面目に勉学に励んでいる人たちはかなり賢いです。私みたいにプラプラ遊んでいた学生とは格が違いました。。

賢い同級生達はみんな、世間一般で難関大学と言われる大学へ編入しています。

これも、自分が入学したい高専の編入先実績を調べてみて下さい。

過去の先輩達がどんな大学へ編入出来ているのかが分かります。やはり、編入先としては、私立よりも国立の方が多いなというのが私が感じていた感想です。

編入先の一例(本当に一部です)
  • 東京大学
  • 東京工業大学
  • 京都大学
  • 筑波大学
  • 神戸大学

etc

高専のデメリット

大卒扱いでは無い

まずはここが大事です!高専卒業時の学位は準学士(短大卒業相当)です。

例え、東証一上場企業へ入社したとしても給与体系は大卒・大学院卒とは異なります

厚生労働省がまとめている、2017年新規学卒者の初任給統計を参考に見てみると、会社入社時から約65万円/年の差異があります。

まずはこの差を認識して下さい!

学歴別初任給
大学院(修士)23万3400円
大学卒20万6100円
高専・短大卒17万9200円
高校卒16万2100円

そして、入社後の処遇ですがこれは一概には言えません。

本当に『その会社による』でしょう。

大卒・院卒と分け隔てなく実力査定の会社もあれば、学歴によって職級・職種(総合職・技術職・技能職等)自体が異なる場合もあります。

入社時では給与が劣っていたとしても将来的に逆転現象が起きる場合もあるし、『その会社』と『その人次第』って言うのが答えだと思います。

『入社時から高給を望み、入社後もガツガツ出世したい!!!』って方は間違い無く『大卒・院卒』を目指すことをおすすめします。それが間違いないです。

赤点が60点と高い

一般高校の赤点って何点なのか?あまり分からないんですが、過去の記憶を辿ると20〜30点とか平均点の半分以下とかが一番多いんじゃないですかね??

しかし、高専は『赤点が60点』です!

だから、留年する人が必ず出ます!!最初は1学科、約40名体制でスタートするんですが5年生時には34名とかになってましたね。

その間に留年する人や自主退学する人など、ある程度淘汰される感じはしました。

高専病に掛かりやすい

高専とは、学校によって違いはあるものの大抵は工業系であるため、女子の入学希望者数が少ない。そのため男子高専生が女子を見るのは、通学時の電車の中がほとんどである。その為、世間一般に見てかわいいと思えない女子の容姿を好きになったりする人も少なくない。しかしこの症状は、入学当初から見られるわけではなく、入学してから1カ月、遅くとも半年で症状が現れる場合が多い。そしてこの高専病の一番厄介なのは、伝染することである。誰か1人でも高専病にかかった場合、そこから、仲良くなった人物に伝染していくことが多い。現に僕もそうである。

出典;http://ja.uncyclopedia.info/wiki/高専病

そうです。極端に女子と接する機会が少ない為、姿・形があまりよろしくない女性の方でも魅力値が実際の3,000%増しぐらいに見えます!!

そして、反対に女子も高専病を発症します。

高専病は女子にもある。しかし、男子の症状の性別をひっくり返しただけではない。女子が少ない学校の為、男子からの視線が中学校のときよりも多くなる。そして、自分の容姿を過剰に評価したりし、自分は可愛いのではないかという勘違いを起こすのである。程度によるが、大概男子よりかはましである。

出典;http://ja.uncyclopedia.info/wiki/高専病

こちらは反対に、自分の魅力値を自分の容姿を実際の3,000%増しぐらいに過剰に評価し始めます。こうなっては、社会に出てから苦労するので気をつけましょう!!

さいごに

どうでしょう??そこそこ詳しく書いたので、大体の雰囲気ぐらいは掴めたんじゃないでしょうか?

この記事を読んでくれた方が『有益だった』と思ってくれれば嬉しいです!!

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コメント

コメント一覧 (12件)

  • 高専否定派の意見が多く見られるが、結局どっちも、どっち。
    企業によるという話。
    高専の実態を全て記載されていて素晴らしい内容でした!
    高専病は確かにあった。消したい過去です笑

  • 高専の建築系の学科に入学しようか迷っているものです。
    まだまだ悩みますが「高専も悪くないな」と思わせてくれました(笑)
    少しだけ自信がつきました!!
    勉強頑張ります(-_-;)
    ありがとうございました_(._.)_

    • >>中学3年 進路に迷える子犬様
      コメントありがとうございます。私の体験談が少しでもお役に立てて嬉しいです!勉強頑張ってください。

  • 高専志望の友達に影響されて私も高専に行きたいと思っています。体験にも行って、環境系の学科に行きたいなと思っています。将来の職業については具体的に決まっていません。
    1か月程前に叔母に志望校を聞かれ、高専と答えると普通科の高校の方がいいと言われました。本人は普通科じゃない高校へ行き結構苦労したようです。叔母の職業は看護師です。
    なりたい職業にもよるけど、やっぱり普通科の高校の方がいいんですかね?
    長くなってしまいすいません

    • >>ささき さん
      大学進学まで考えているのなら「普通科の高校」の方がオススメですよ!高専の場合、進学ルートもありますが、編入メインなので一般の大学生が歩む道とは少し違います。ただし、就職を考えると下位ランクの大学に進学するよりも高専のほうが選択肢の幅が広がるっていうメリットがありますね。

      いずれにしても、ささき さん自身の将来ですので、周りの意見に左右されずに自らの意思で将来を決定するのが最善策かな?と思います。

    • 高専1年男子の母親です。高専病とは気になる事です。先日「ぶ○のマーケティング戦略」と言う恐ろしい著書を読みました。ターゲットになるのは、正しく高専男子ではありませんか。そこそこのルックスなのに、コミュ障でプライドは高め、友人少なし。。。ターゲットにされてるんです。高学歴なぶ○な人に。本人が幸せなら口出すことではないですが、今はブ○でも美○でも、ワガママだし、家事能力もそれほど変わんない。ならば、可愛い子、選んだ方がいいよぉ、、と思うんですが、環境といいますか、就職進学より、このような事を思う母なのです。周り見たら、結構可愛い子もいるし、あなたもなかなかイケテるのに。周りを見るんだ。周りを。

      はい、主人も気の迷いで私と結婚した口です。優しいので口には出しませんが。女の子には気をつけてほしいものです。

  • 大手メーカー勤務・学部卒・30代・技術職の者です。
    記事を拝見させて頂き、高専卒社員の特徴がよく解る記事で勉強になりました。

    毎年、高専卒の新入社員が入社してきますが、係長クラスで集まった時に、「高専卒は鬼門」「最近の高専卒は使えない」と話題になっていましたが、記事を読んで、理由が理解出来ました。

    記事を読ませて頂いて、高専卒のプライドの高さ、謙虚さの欠如が伝わってきましたが、当社に入社して来る高専卒社員の特徴と酷似しています。

    学部卒の場合、10~20社も応募して、自分の専門性やスキルの棚卸をして、自分が会社に貢献出来ることを説明して、就職活動を勝ち抜いて大手メーカーに就職しますが、高専卒の場合、学校推薦で、難なく大手メーカーに就職が決まっているので、「自分は選ばれた社員」と勘違いしていたり、「想像していた仕事と違う」「スキルが身に付かない」などと不平不満を垂れる社員が多いですね。

    また、仕事に対しても、視野が非常に狭く、どうでも良い技術論に拘るため、仕事を任せても、期待した成果を出してくれません。
    学部卒社員の場合、大学で教養と学問を学び、研究を通じて、広い視野とロジカルな思考力を身に着けているので、会社に付加価値を産み出すことを重視して、合理的に仕事をするのですが、高専卒社員の場合、技術に対する拘りが強すぎて、本質から外れた枝葉の論理に拘って仕事を進めようとする傾向があり、仕事をインプットしても、予定通りにアウトプットが出て来ませんね。

    また、学部卒の社員の場合、与えられたミッション(仕事)を遂行するにあたって、「どの様に納期までに結果を出すか?」を考えて議論して、仕事の納期を逆算して仕事を進めて行きますが、高専卒の社員の場合、仕事の納期を意識せず、出来ない理由ばかりを並べ立てて言い訳するので、重要な仕事は任せられないと感じています。

    率直に感じるのは、高専卒を雇うくらいなら、工業高校卒の成績優秀者を雇って欲しいですね。
    高専卒は、4~5年生で大学同様の自由な生活を享受しており、工業高校卒と比較して、規律意識や作業を黙々とこなすという勤勉さなどに欠けます。
    しかし、学部卒と比較すると、教養や学問を身に着けておらず、広い視野や課題解決のプロセス(研究プロセス)も理解していません。

    高専卒って、工業高校卒と学部卒の悪いところを掛け合わした様な特徴を持っているので、使えない社員が多いですね。

    工業高校卒の社員は、高い技能を持っていて、与えられた仕事を黙々と期日通りにこなしてくれるので、出来ない言い訳・文句ばかり垂れる高専卒の社員より、遥かに優秀ですよ。

    それに対して、学部卒の社員は、広い視野と技術力、課題解決力で、会社に付加価値を産み出す仕事をしていますので、学部卒の社員が仕事をして、工業高校卒の社員が着実に作業を実行してくれることで、会社は付加価値を創出することが出来ます。

    高専卒のメリットは「努力せずに大手メーカーに簡単に就職出来ること」「特定の狭い分野だけで高い技能を持っていること」の2つで、デメリットは「視野が狭く、全体最適での思考力が無い」「自由な学生生活を享受した結果、規律意識や勤勉さに欠ける」「下手に頭だけは良いので言い訳が多い」「優れた技術力も無いのに、自己認識が出来ておらずプライドが高い」「教養や学問と修めておらず、課題解決力が低い」の5つだと感じています。

    • >>Racetさん
      コメントありがとうございます。

      非常に貴重な意見を頂き、大変参考になりました。

      しかし「学部卒でも使えない社員」「高専卒でも使える社員」が、存在することも事実です。

      会社によっては、「学部卒だから〜」「高専卒だから〜」と出身学校によってフィルタリングされ、物事を判断されてしまうこともあるんですね。

  • ご返信有難うございます。

    >会社によっては、「学部卒だから〜」「高専卒だから〜」と出身学校によってフィルタリングされ、物事を判断されてしまうこともあるんですね。
    ⇒基本的に、大手メーカーは学歴でフィルタリングされていますよ。
    別に、院卒・学部卒・高専卒・高卒などでの区分ではフィルタリングされませんが、出身大学でフィルタリングされてます。
    「旧帝大・東工大」「早稲田大・慶応大」「難関国公立(名工大・横国大・神戸大・大阪府大・京都工繊大など)」「東京理科大・同志社大・立命館大」「中堅国立(千葉大・金沢大・岡山大・広島大)」って感じでフィルタリングされてるので、高専卒はその他多数に該当します。

    普段仕事をするにあたって、特段、相手の学歴を気にすることはありませんよ。
    一緒に仕事をしていて、「この方は優秀だなぁ」と感じた社員と、たまたま大学の話をした時に、「大阪大学ですよ」「大阪府立大学ですよ」「名古屋工業大学ですよ」「同志社大学ですよ」「立命館大学ですよ」「関西大学ですよ」って言われて、「やっぱりなぁ・・・」と思い、「〇〇大学出身だから、〇〇に詳しいんですね」って感じになることが多いだけです。

    逆に、普段仕事をしている中で、プライド高くて、期日通りに期待された仕事のアウトプットを出さずに、言い訳ばかりする社員に、それとなく、出身校のことを伺うと「鈴鹿高専です」「舞鶴高専です」って言われるので、「やっぱりなぁ・・・」って感じることが多いですね。
    同じ高専出身でも、明石高専出身の社員の方は優秀な方が多いと感じるので、高専毎に文化や風土が違うのかも知れませんね。

    余り、高専卒であることに高すぎるプライドを持たない方だ良いと思いますよ。
    プライドは外に出すものでは無くて、内に秘めて、自己研鑽するためのものですからね。

  • 自分の周りの人間だけで判断することの愚かさ。
    集めてくる会社の問題かもしれませんね。
    うちの会社は上場企業で、名だたる大学、高専から入学者がおりますが、
    いずれも最近の入学者は真面目で優秀です。
    大学で一括にしたい気持ちもわからないでもないですが、少々色眼鏡が濃い印象を
    受ける文章です。駄文失礼。

  • 専攻科卒です。久しぶりに高専の内容を読みました。当時と今では相当に変わりました。例として、大学受験がない、です。今はありませんが、私の時は大学受験の方がラクに見えました。理由は、総合基礎、です。3年時に4回あったかと思います。通常の試験とは別に、実質センター試験のような内容でした。4回、60×4=240点以上ないと、留年確定です。これが疲れました。通常の試験と総合基礎のダメージは非常に大きかったです。240点以上なので、早ければ3回目でクリアできます。反対に2回目で留年確定者も出ました。今の高専では信じられないと思います。4年はさらに留年地獄でした。高専にもよるのでしょうが、私の時は約50%のダブリ率でした。卒業時は、入学時の半数は消えていました。二度の留年はできないので、数人は強制的に退学になりました。
    推薦で入学だったので、他の高校との受験ができませんでした。今なら当時の自分に会えるなら、普通高校への進学を勧めると思います。
    学費の安さ、これが魅力でした。あとは後悔しか残っていません。
    結果として、選べない外国語、強制的に専門教科を受けること、総合基礎と4年次の悲惨さ、当時のpc、win3.1とfd時代のMac で地獄を見た卒論が、現在の精神力につながっているようには思います。
    新たに学ばないといけないことがあっても、当時の試験やレポート地獄に比べれば容易く感じます。夏休みの課題など、通常の授業の方が圧倒的にマシ、と感じるレベルの内容と量でした。二度と味わいたくない、と思います。
    今のpcレベルや環境であれば、もしかすると極楽なのか、とも思います。当時は途中から週休2日になったので、平日の内容が単純に増やされ、ものすごく疲れました。終わらない講義、念仏のような声、何も板書しない者、無言で板書だけする者、変態の集合体か、とも思っていました。社会に出す前に、少なくとも民法の基礎、対話の基本くらいは知っておくべきと思います。専門バカ丸出し、になりやすいと思います。

  • 色々なコメントが有りましたが、要は夢と目標をしっかりと持ちこの高専で学び、学科の数有る専門科目でこの知識と技は他の誰にも負けないという物をひとつでも見つければ、充実した5年間に成る事でしょう。
    昔は専攻科など有りませんでした。
    今の高専生は恵まれ羨ましいです。

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