最近になりIntelの不具合問題が生じたことにより、最新の第14世代のCoreシリーズの代わりとなるCPUを求めている方も多いですよね。
そこで今回は、2024年の8月に発売された9000シリーズのRyzen5の性能・特徴について、他のRyzen・Coreシリーズの製品と比較しながら解説していきます。
初めてAMD製CPUを搭載モデルを選ぶ方に向けて、9000シリーズのRyzen5を搭載したゲーミングPCのおすすめモデルを紹介してきます。
Ryzen 5(9000シリーズ)で生じがちな、よくある質問についてもQ&A形式で回答していくので、疑問点・不明点がある方はぜひ最後まで読み進めてみてください。
Ryzen5(9000シリーズ)の特徴
2024年8月10日に発売されたRyzen5(9000シリーズ)は、Ryzen5(7000シリーズ)と同様に6コア12スレッド構成ですが、プロセスサイズを4nmまで微細化して省電力・高性能化を実現しています。
ここでは、Ryzen5(9000シリーズ)のゲーミング性能・特徴について、AMD製のCPUを初めて選ぶ方でも理解できるように、分かりやすく解説していきます。
Ryzen5(9000シリーズ)の価格・性能
デスクトップ用 CPUモデル一覧 | Ryzen 5 9600X |
---|---|
希望小売価格 (販売価格) | $279 (54,800円) |
アーキテクチャ | Zen 5 |
ソケット | AM5 |
コア数/スレッド数 | 6/12 |
ベース/最大クロック | 3.9/5.4GHz |
L3キャッシュ | 32MB |
最大消費電力(PL2) | 88W |
内蔵GPU | Radeon Graphics |
発売日 | 2024年8月10日 |
9000番台のRyzen 5シリーズのCPUは、7000シリーズのZen4プロセス(5nm)よりも更に微細化され、NVIDIAのAda Lovelaceアーキテクチャと同じ4nmまで小さくなりました。
7000シリーズに比べて省電力性がさらに高まり、7600XではTDPが105Wもあるのに対し、9600Xでは65Wまで抑えられています。
クロック制御で不具合を起こさないように変動幅が小さく設定されていて、負荷が低い時は通常どおりにCPUを動かし、利用率が上がった時のみターボをかけて出力を高めるのが特徴です。
Ryzen5(7000シリーズ)とのスペックの差が気になる方は、「Ryzen5(7000シリーズ)とRyzen5(9000シリーズ)の比較」をチェックしましょう。
一方で、最新のミドルレンジCPUである、第14世代Core i5シリーズがどれくらいの性能を持つか知りたい方は、「第14世代Core i5シリーズとRyzen5(9000シリーズ)の比較」の見出しを確認してみてください。
モデル内のグレード
2024年の8月上旬に発売されたRyzen5(9000シリーズ)は、現時点ではRyzen 5 9600Xしか取り扱われていませんが、末尾に「X」という記号が付いています。
文字 | 意味 | こんな人におすすめ |
---|---|---|
X | 高性能版 | 高フレームレートでゲームをガンガン動かしたい |
F | グラフィック機能省略 | GPUを積むからグラフィックはいらない |
ほとんど売れなかった8600Gよりもグラフィック性能には劣りますが、7700Xと同様に「F」という記号が付いていないので、内蔵GPUは搭載されています。
TDPは65Wに抑えられているので発熱量は少ないものの、あくまでもIntelのK付きモデルのような高性能CPUとして扱われているため、CPUクーラーは付属していない点に注意しましょう。
Ryzen 5 9600XはCore i5-14400Fを上回る性能を持つ
Ryzen 5 9600XのPassMarkのベンチマーク結果は以下のグラフのようになり、IntelのミドルレンジCPUであるCore i5-14400Fを上回るスコアを叩き出しました。
実用的なゲーミング性能に関しては、コア数がIntel製CPUよりも少ない関係で、Core i5-14400Fと同程度のフレームレートに落ち着きました。
発売時の希望小売価格は54,800円と、Intel製CPUの約1.5倍の値段に設定されているため、一見するとCore i5-14400の方がコスパが良さそうに見えます。
しかし、13世代・14世代のIntel製CPUは不具合を持つ上に、Core i5-14400(F)は延長保証対象外モデルとなるので、耐久性を重視する方はRyzen 5 9600Xを選んだ方がいいです。
数値:平均fps(QHD Ultra) | コアクロック (ベース/最大) | VALORANT | APEX LEGENDS (※上限300fps) | Fortnite | FF15 | Escape From Tarkov |
---|---|---|---|---|---|---|
Ryzen 5 9600X | 3.90 GHz/ 5.40 GHz | 470 | 194 | 280 | 222 | 162 |
Core i5-14400(F) | 2.50 GHz/4.70 GHz | 475 | 166 | 292 | 221 | 142 |
Core i5-14500 | 2.60 GHz/5.00 GHz | 603 | 208 | 382 | 382 | 177 |
Core i5-14600K(F) | 3.50 GHz/5.30 GHz | 709 | 245 | 450 | 325 | 192 |
Ryzen 5(9000シリーズ)と現行GPUの相性早見表
2024年8月に発売されたAMDのミドルレンジCPUである、Ryzen 5(9000シリーズ)がどんなグラボと相性が良いか気になる方も多いですよね。
Ryzen 5 9600Xの場合は、フルHD解像度であればRTX 4060 Ti、WQHD解像度以上であればRTX 4070が最適な組み合わせになります。
Ryzen 5 9600Xとの相性 | フルHD解像度 (1080×1920) | WQHD解像度 (1440×2560) | 4K解像度 (2160×3840) |
---|---|---|---|
RTX4090 | ✕(CPU不足) | ✕(CPU不足) | ×(CPU▲45%) |
RTX 4080 SUPER (RTX4080) | ✕(CPU不足) | ×(CPU▲45%) | ×(CPU▲30%) |
RTX 4070 Ti SUPER | ✕(CPU不足) | ×(CPU▲30%) | 〇(CPU▲15%) |
RTX 4070 Ti | ×(CPU▲35%) | △(CPU▲25%) | 〇(CPU▲10%) |
RTX 4070 SUPER | ×(CPU▲30%) | 〇(CPU▲15%) | ◎(CPU▲5%) |
RTX 4070 | △(CPU▲20%) | ◎(CPU▲5%) | ◎(GPU▲5%) |
RTX 4060 Ti | ◎ | 〇(GPU▲10%) | ✕(GPU不足) |
RTX 4060 | 〇(GPU▲10%) | △(GPU▲25%) | ✕(GPU不足) |
RTX 3060 | △(GPU▲20%) | ×(GPU▲35%) | ✕(GPU不足) |
RTX 3050 | ×(GPU▲45%) | ✕(GPU不足) | ✕(GPU不足) |
GTX 1650 | ✕(GPU不足) | ✕(GPU不足) | ✕(GPU不足) |
相性表をザッと眺めただけでは、相性の良し悪しが分かりづらいですが、
高解像度:GPUの負荷が高く、GPUがボトルネックになりやすい
低解像度:GPUの負荷が低く、CPUがボトルネックになりやすい
といったボトルネックの関係性があることが、表全体をじっくり確認すると理解できます。
他CPUとのベンチマーク結果・ゲーミング性能の比較
ここでは、Ryzen 5(7000シリーズ)やRyzen 7 9700Xなどと比較した、Ryzen 5(9000シリーズ)のゲーミング性能を詳しく解説します。
9000シリーズのRyzen5がどれくらいのスペックを持つか気になる方は、続きの内容をチェックしてみましょう。
- 比較対象となるRyzenシリーズ・Core iシリーズのCPU一覧表
- 第14世代Core i5シリーズとRyzen5(9000シリーズ)の比較
- Ryzen5(7000シリーズ)とRyzen5(9000シリーズ)の比較
- Ryzen7(9000シリーズ)とRyzen5(9000シリーズ)の比較
- Ryzen7(7000シリーズ)とRyzen5(9000シリーズ)の比較
- 他CPUとの比較まとめ
比較対象となるRyzenシリーズ・Core iシリーズのCPU一覧表
Ryzen 5 9600Xの代わりとなる、Core・Ryzenシリーズのスペックを比較表にしてみましたが、一目見ただけではスペックの差が理解しづらいですよね。
各CPUモデルのスペック・価格の一覧表(クリックすると開きます)
Ryzen 5 9600X | Core i5-14400 | Core i5-14500 | Core i5-14600K | Ryzen 7 9700X | Ryzen 7 7800X3D | Ryzen 7 7700X | Ryzen 7 7700 | |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
メーカー | AMD | Intel | Intel | Intel | AMD | AMD | AMD | AMD |
アーキテクチャ | Zen 5 | Raptor Lake-S Refresh | Raptor Lake-S Refresh | Raptor Lake-S Refresh | Zen 5 | Zen 4 | Zen 4 | Zen 4 |
プロセス | 4nm | 10nm | 10nm | 10nm | 4nm | 5nm | 5nm | 5nm |
ソケット | AM5 | LGA1700 | LGA1700 | LGA1700 | AM5 | AM5 | AM5 | AM5 |
総合コア数 (Pコア+Eコア) | 6 | 10 | 14 | 14 | 8 | 8 | 8 | 8 |
Eコア数 | 無 | 4 | 8 | 8 | 無 | 無 | 無 | 無 |
スレッド数 | 12 | 16 | 20 | 20 | 16 | 16 | 16 | 16 |
ベース/最大クロック(P) | 3.9/5.4GHz | 2.5/4.7GHz | 2.6/5.0GHz | 3.5/5.3GHz | 3.8/5.5GHz | 4.2/5.0GHz | 4.5/5.4GHz | 3.8/5.3GHz |
ベース/最大クロック(E) | – | 1.8/3.5GHz | 1.8/3.7GHz | 2.6/4.0GHz | – | – | – | – |
L3キャッシュ | 32MB | 20MB | 24MB | 24MB | 32MB | 96MB | 32MB | 32MB |
PassMarkスコア | 30510 | 26569 | 32507 | 39307 | 38164 | 34386 | 36071 | 34598 |
TDP(PL1) | 65W | 65W | 65W | 125W | 65W | 120W | 105W | 65W |
最大消費電力(PL2) | 88W | 148W | 154W | 181W | 88W | 162W | 142W | 88W |
内蔵GPU | Radeon Graphics | Intel® UHD Graphics 770 | Intel® UHD Graphics 770 | Intel® UHD Graphics 770 | Radeon Graphics | Radeon Graphics | Radeon Graphics | Radeon Graphics |
対応メモリ | 128GB | 128GB | 128GB | 128GB | 128GB | 128GB | 128GB | 128GB |
メモリ周波数上限 | DDR5:5600MHz | DDR5:4800MHz DDR4:3200MHz | DDR5:4800MHz DDR4:3200MHz | DDR5:5600MHz DDR4:3200MHz | DDR5:5600MHz | DDR5:5200MHz | DDR5:5200MHz | DDR5:5200MHz |
PCI-Express | 5.0 | 5.0 | 5.0 | 5.0 | 5.0 | 5.0 | 5.0 | 5.0 |
希望小売価格 | $279 | $221 | $232 | $319 | $359 | $449 | $399 | $329 |
発売時期 | 2024年8月10日 | 2024年1月9日 | 2024年1月9日 | 2022年10月20日 | 2024年8月10日 | 2023年4月14日 | 2022年8月30日 | 2023年1月13日 |
そこで、競合となるCPUの性能の違いをすぐに理解できるように、Cinebench R23におけるシングル・マルチスレッドのベンチマーク結果をグラフにしてまとめてみました。
世間一般的には、「intelはシングルスレッド、AMDはマルチスレッド性能が高い」という印象があります。
実際にシングルスレッドのスコアを比較してみたところ、なんとIntel Core i7 14700Kと遜色ないスコアを叩き出しました。
実用性能に影響を与えるのはマルチスレッド性能なので、Cinebench R23(マルチコア)のスコアに関しても測定を行いました。
コア数が6コアしかない関係で順位がガクッと落ちましたが、それでも10コア16スレッド構成のIntel Core i5 14400Fとほぼ同じスコアを出せました。
第14世代Core i5シリーズとRyzen5(9000シリーズ)の比較
Ryzen5(9000シリーズ)の競合CPUとして挙げられる、第14世代のCore i5シリーズとのゲーミング性能の違いを比べてみました。
GPUはボトルネックが最も生じづらいRTX4090と仮定した上で、計測してみたところ以下の表のような結果となりました。
数値:平均fps(QHD Ultra) | VALORANT | APEX LEGENDS (※上限300fps) | Fortnite | FF15 | Escape From Tarkov |
---|---|---|---|---|---|
Ryzen 5 9600X | 470 | 194 | 280 | 222 | 162 |
Core i5-14400(F) | 475 | 166 | 292 | 221 | 142 |
Core i5-14500 | 603 | 208 | 382 | 382 | 177 |
Core i5-14600K(F) | 709 | 245 | 450 | 325 | 192 |
最新モデルであるRyzen 5 9600Xは6コアしかありませんが、10コア16スレッドのCore i5-14400(F)に引けを取らない性能を持っていることが分かります。
どちらのCPUもFPSゲームで144fpsのフレームレートを実現できるため、価格の安さを重視する方はCore i5-14400(F)、信頼性や耐久性を求めている方はRyzen 5 9600Xがおすすめです。
Ryzen5(7000シリーズ)とRyzen5(9000シリーズ)の比較
先ほど紹介した、第14世代のCore i5シリーズのCPUと同様の測定方法で、型落ちモデルのRyzen5(7000シリーズ)と比較してみました。
数値:平均fps(QHD Ultra) | VALORANT | APEX LEGENDS (※上限300fps) | Fortnite | FF15 | Escape From Tarkov |
---|---|---|---|---|---|
Ryzen 5 9600X | 470 | 194 | 280 | 222 | 162 |
Ryzen 5 7600X | 411 | 170 | 245 | 194 | 142 |
Ryzen 5 7600 | 390 | 162 | 233 | 184 | 138 |
Ryzen 5 7500F | 371 | 154 | 222 | 175 | 134 |
新型の9000シリーズのRyzen5に比べて1割以上フレームレートが落ち、Ryzen 5 7500Fにいたっては3割近い数値の差が付きました。
FPSゲームのカクつきを押さえたい方は、処理性能に優れたRyzen 5 9600Xを選んだ方がいいです。
Ryzen7(9000シリーズ)とRyzen5(9000シリーズ)の比較
次に、Ryzen5(9000シリーズ)と同時期に発売された、Ryzen7(9000シリーズ)とのフレームレートの差を比べてみました。
数値:平均fps(QHD Ultra) | VALORANT | APEX LEGENDS (※上限300fps) | Fortnite | FF15 | Escape From Tarkov |
---|---|---|---|---|---|
Ryzen 5 9600X | 470 | 194 | 280 | 222 | 162 |
Ryzen 7 9700X | 705 | 291 | 420 | 333 | 216 |
Ryzen 7 9700Xの方がコア数が多い関係で、Ryzen 5 9600Xよりも圧倒的に高いフレームレートを叩き出しました。
FPSゲームを240fps以上のヌルヌル映像で楽しみたい方は、ハイスペックなRyzen7(9000シリーズ)を選びましょう。
Ryzen7(7000シリーズ)とRyzen5(9000シリーズ)の比較
最後に、Ryzen7(9000シリーズ)の型落ちモデルである、Ryzen7(7000シリーズ)との性能差を比較してみました。
数値:平均fps(QHD Ultra) | VALORANT | APEX LEGENDS (※上限300fps) | Fortnite | FF15 | Escape From Tarkov |
---|---|---|---|---|---|
Ryzen 5 9600X | 470 | 194 | 280 | 222 | 162 |
Ryzen 7 7800X3D | 663 | 220 | 398 | 290 | 171 |
Ryzen 7 7700X | 570 | 193 | 342 | 270 | 147 |
Ryzen 7 7700 | 553 | 187 | 332 | 262 | 143 |
Ryzen7(9000シリーズ)に比べるとフレームレートの差が小さくなりましたが、依然としてRyzen 7の方が優れていることが分かります。
価格に関しても、現時点ではRyzen 7 7700Xの方が1万円ほど安いので、コスパを重視する方はRyzen7(7000シリーズ)を選んだ方がいいです。
他CPUとの比較まとめ
今回紹介した、各モデルのApex Legendsのフレームレートを比べてみたところ、上のグラフのような結果になりました。
Ryzen 7 9700XやCore i5-14600Kは240fps以上の数値を叩き出しましたが、Ryzen 5 9600Xを含む他のモデルは144fps~200fps程度の範囲に落ち着きました。
Ryzen 5(9000シリーズ)は販売したばかりで、5万円台前半と割高な価格設定になっている上に、搭載しているモデルもほとんど販売されていません。
コスパに優れたミドルレンジゲーミングPCを求めている方は、2万円台で買えるRyzen 7 5700Xを搭載したモデルを選んだ方がいいです。
それでも最新のゲーミングPCが欲しい方に向けて、9000シリーズのRyzen 5を搭載したゲーミングPCを紹介していきます。
おすすめの9000シリーズのRyzen5搭載ゲーミングPC3選
フロンティア・パソコン工房などのBTOメーカーから、Ryzen5(9000シリーズ)搭載のゲーミングPCが販売されています。
ここでは、8月15日時点で販売されている、9000シリーズのRyzen5を搭載したゲーミングPCを3つ紹介するので、最新のゲーミングPCを入手したい方はチェックしてみましょう。
FRGPLB650W/R966T(フロンティア)
デザイン性に優れたGPLシリーズの最先端モデルで、最新のPCパーツであるRyzen 5 9600XとRTX 4060 Tiが使われています。
かっこよく光るケースファンが標準で搭載されているため、ゲーミングPCの見た目にこだわる方におすすめです。
しかし、販売価格が259,800円と割高なので、初心者ゲーマーには手が届きづらいのがデメリットです。
おすすめ度 | |
価格(税込) | 259,800円 |
CPU | AMD Ryzen 5 9600X |
GPU | GeForce RTX 4060 Ti |
メモリ | DDR5-5600 32GB |
ストレージ | SSD:1TB NVMe HDD:無 |
電源 | 750W 80PLUS BRONZE |
\セールのコスパ最強ゲーミングPC/
期間限定セールが安すぎるBTOメーカー
FRGPLB650W/R966T(フロンティア)のゲーミング性能
Apex Legends
フレームレート(フルHD解像度) ※下側の数値は減少率を示す | 160fps (▲1%) |
フレームレート(WQHD解像度) ※下側の数値は減少率を示す | 123fps (0%) |
フレームレート(4K解像度) ※下側の数値は減少率を示す | 96fps (0%) |
フォートナイト(DirectX12)
フレームレート(フルHD解像度) ※下側の数値は減少率を示す | 62fps (▲4%) |
フレームレート(WQHD解像度) ※下側の数値は減少率を示す | 41fps (▲1%) |
フレームレート(4K解像度) ※下側の数値は減少率を示す | 30fps (0%) |
VALORANT
フレームレート(フルHD解像度) ※下側の数値は減少率を示す | 412fps (▲4%) |
フレームレート(WQHD解像度) ※下側の数値は減少率を示す | 325fps (▲1%) |
フレームレート(4K解像度) ※下側の数値は減少率を示す | 242fps (0%) |
- ゲーム性能総評
-
コスパの高さで定評がある、14400F・5700X搭載モデルに比べてボトルネックが小さくなり、WQHD解像度ではほとんどフレームレートが落ちませんでした。
とは言っても、GPUの方が圧倒的にグラフィック性能に影響を及ぼすため、CPUを5700Xで妥協した上で、GPUをRTX 4070にした方が安くて高性能なゲーミングPCに仕上がります。
G-Master Spear B650A-Mini(サイコム)
サイコムのG-Master SpearシリーズのゲーミングPCで、標準構成はRTX 4060とRyzen 7 9700Xに設定されていますが、相性が良いRTX 4070とRyzen 5 9600Xの組み合わせにカスタマイズできます。
静音性・冷却性能に優れたNoctuaファンが搭載されているので、長時間ゲームを行うヘビーゲーマーの方におすすめです。
2,140円の追加料金をかけてARGB発光システムを追加すると、光るゲーミングPCに仕上げられるのも魅力です。
おすすめ度 | |
価格(税込) | 271,990円 |
CPU | AMD Ryzen 5 9600X (標準構成はRyzen 7 9700X) |
GPU | GeForce RTX 4070 (標準構成はRTX 4060) |
メモリ | DDR5-5600 16GB |
ストレージ | SSD:1TB Gen4 NVMe HDD:無 |
電源 | 750W 80PLUS GOLD |
\ほぼ自作の自由度激高BTOメーカー/
選べるパーツは想像の20倍以上
G-Master Spear B650A-Mini(サイコム)のゲーミング性能
Apex Legends
フレームレート(フルHD解像度) ※下側の数値は減少率を示す | 200fps (▲2%) |
フレームレート(WQHD解像度) ※下側の数値は減少率を示す | 157fps (▲1%) |
フレームレート(4K解像度) ※下側の数値は減少率を示す | 96fps (0%) |
フォートナイト(DirectX12)
フレームレート(フルHD解像度) ※下側の数値は減少率を示す | 74fps (▲8%) |
フレームレート(WQHD解像度) ※下側の数値は減少率を示す | 54fps (▲4%) |
フレームレート(4K解像度) ※下側の数値は減少率を示す | 30fps (0%) |
VALORANT
フレームレート(フルHD解像度) ※下側の数値は減少率を示す | 473fps (▲8%) |
フレームレート(WQHD解像度) ※下側の数値は減少率を示す | 392fps (▲4%) |
フレームレート(4K解像度) ※下側の数値は減少率を示す | 350fps (0%) |
- ゲーム性能総評
-
Intel Core i5-14500に近い性能を持つので、RTX 4070を搭載した場合でも、14400Fや5700Xと異なり目立ったボトルネックは生じませんでした。
ただし、3,000円だけ予算を追加すれば、RTX 4070 SUPERを搭載したLEVEL-R7B6-R96X-TTXを選べるので、デザイン性にこだわりがない方は次のモデルを選んだ方がいいです。
LEVEL-R7B6-R96X-TTX(パソコン工房)
パソコン工房のR-ClassシリーズのミドルタワーゲーミングPCで、ハイスペックなRTX 4070 SUPERとRyzen 5 9600Xが搭載されています。
重量級のオープンワールドゲームも最高画質で動かせる上に、Core i7-14700Fと異なり不具合問題も顕在化していないため、長期間使えるゲーミングPCを求めている方におすすめです。
メモリ容量が16GBに抑えられているので、将来性・汎用性を求める方は32GBメモリにアップグレードしておきましょう。
おすすめ度 | |
価格(税込) | 274,800円 |
CPU | AMD Ryzen 5 9600X |
GPU | GeForce RTX 4070 SUPER |
メモリ | DDR5-4800 16GB |
ストレージ | SSD:1TB Gen4 NVMe HDD:無 |
電源 | 750W 80PLUS BRONZE |
\豊富なカスタムがアツいBTOメーカー/
コスパが最大の強み
LEVEL-R7B6-R96X-TTX(パソコン工房)のゲーミング性能
Apex Legends
フレームレート(フルHD解像度) ※下側の数値は減少率を示す | 252fps (▲2%) |
フレームレート(WQHD解像度) ※下側の数値は減少率を示す | 245fps (▲1%) |
フレームレート(4K解像度) ※下側の数値は減少率を示す | 148fps (0%) |
フォートナイト(DirectX12)
フレームレート(フルHD解像度) ※下側の数値は減少率を示す | 84fps (▲10%) |
フレームレート(WQHD解像度) ※下側の数値は減少率を示す | 60fps (▲6%) |
フレームレート(4K解像度) ※下側の数値は減少率を示す | 34fps (0%) |
VALORANT
フレームレート(フルHD解像度) ※下側の数値は減少率を示す | 518fps (▲10%) |
フレームレート(WQHD解像度) ※下側の数値は減少率を示す | 435fps (▲6%) |
フレームレート(4K解像度) ※下側の数値は減少率を示す | 402fps (0%) |
- ゲーム性能総評
-
フルHD解像度だと若干CPUのボトルネックが目立ちますが、4K解像度まで高めるとフレームレートの低下がほとんどなくなりました。
RTX 4070 SUPERなら4K解像度でも問題なく動かせるので、メモリを32GBにアップグレードすれば、ほとんど何でもできる万能ゲーミングPCに仕上げられます。
おすすめの9000シリーズのRyzen5搭載ゲーミングPC比較表
商品名 | FRGPLB650W/R966T (フロンティア) | G-Master Spear B650A-Mini (サイコム) | LEVEL-R7B6-R96X-TTX (パソコン工房) |
価格(税込) | 259,800円 | 271,990円 | 274,800円 |
CPU | AMD Ryzen 5 9600X | AMD Ryzen 5 9600X (標準構成はRyzen 7 9700X) | AMD Ryzen 5 9600X |
GPU | GeForce RTX 4060 Ti | GeForce RTX 4070 (標準構成はRTX 4060) | GeForce RTX 4070 SUPER |
メモリ | DDR5-5600 32GB | DDR5-5600 16GB | DDR5-4800 16GB |
ストレージ | SSD:1TB NVMe HDD:無 | SSD:1TB Gen4 NVMe HDD:無 | SSD:1TB Gen4 NVMe HDD:無 |
電源 | 750W 80PLUS BRONZE | 750W 80PLUS GOLD | 750W 80PLUS BRONZE |
公式サイト | FRONTIER公式サイト | サイコム公式サイト | パソコン工房公式サイト |
9000シリーズのRyzen5搭載ゲーミングPCに関するよくある質問
今回は、9000シリーズのRyzen5を搭載したゲーミングPCに関する、よくある質問をQ&A形式でまとめてみました。
Ryzen 7 5700X等の型落ちモデルや第14世代Core i5シリーズと迷っている方は、ぜひ参考にしてみてください。
- 質問①:Ryzen5 9600Xは7600Xに比べてどのくらいゲーム性能が上がるの?
- 質問②:なぜ前世代のRyzen5 8600Gはほとんど販売されなかったの?
- 質問③:Intel Core i5-14400(F)とどちらがコスパがいいの?
- 質問④:7000シリーズのRyzen5に比べてどのくらい価格が上がるの?
- 質問⑤:Ryzen 5 9600XはCore i5-14400Fよりも人気が出るの?
質問①:Ryzen5 9600Xは7600Xに比べてどのくらいゲーム性能が上がるの?
- 質問①:Ryzen5 9600Xは7600Xに比べてどのくらいゲーム性能が上がるの?
-
旧世代のRyzen5 7600Xに比べて、Ryzen5 9600Xの方が10%ほど高いゲーミング性能を持ちます。
質問②:なぜ前世代のRyzen5 8600Gはほとんど販売されなかったの?
- 質問②:なぜ前世代のRyzen5 8600Gはほとんど販売されなかったの?
-
価格は3万円台まで下がったものの、Ryzen 5 7600Xに比べて1割もスコアが下がってしまった関係で、買い替える必要性を持たせられませんでした。
質問③:Intel Core i5-14400(F)とどちらがコスパがいいの?
- 質問③:Intel Core i5-14400(F)とどちらがコスパがいいの?
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不具合の発生による寿命の問題があるので一概には言えませんが、3万円台で買えるIntel Core i5-14400(F)の方がコスパに優れている可能性が高いです。
(コスパを求める方は不具合がなく25,000円前後で買えるRyzen 7 5700Xがおすすめです。)
質問④:7000シリーズのRyzen5に比べてどのくらい価格が上がるの?
- 質問④:7000シリーズのRyzen5に比べてどのくらい価格が上がるの?
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7600Xの最安値が35,000円前後なので、7000シリーズのRyzen5に比べて2万円ほど高くなります。
質問⑤:Ryzen 5 9600XはCore i5-14400Fよりも人気が出るの?
- 質問⑤:Ryzen5 9600XはCore i5-14400Fよりも人気が出るの?
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価格がCore i5-14400Fよりも2万円以上高い上に、Ryzen 7 9700Xと異なり品切れにならなかったので、今のところは人気が出る可能性は低いです。
Intelの不具合問題が気になる方は9000シリーズのRyzen 5がおすすめ!
9000シリーズのRyzen5は、Intel Core i5-14400(F)よりもゲーミング性能が高く、RTX 4070・RTX 4070 SUPERとも相性が良いのが魅力です。
IntelのCore i5 14400Fは2年延長保証の対象外モデルなので、長くゲーミングPCを使いたい方は、品質の問題を抱えていない9000シリーズのRyzen5がおすすめです。
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