この記事では手で曲げられるモニター「CORSAIR XENEON FlEX 45WQHD240」をレビューします!
最近は、湾曲したモニターがかなり普及してきましたよね!
大画面の湾曲モニターで映像が美しいオープンワールドRPGをプレイすると、めちゃくちゃ没入感が高まります。
でも、一般的な事務作業を行う場合には湾曲モニターはかなり使いづらい。
「ゲームは湾曲ディスプレイが良いけど、作業のときはフラットディスプレイが良い」
みたいな良いとこどりのディスプレイってないよなぁって思っていたら・・・
ありました!!
CORSAIRから最近発売された45インチの有機ELウルトラワイドモニターは、手で曲げられるんです!
つまり「湾曲画面」と「フラット画面」両方に対応が可能。
そこでこの記事では、世界的にも珍しいフレキシブルな有機ELパネルを搭載したCORSAIR XENEON FLEX 45WQHD240を実際に使ってみて、良かった点・悪かった点をまとめました。
「湾曲ゲーミングモニターを使ってみたい」
「湾曲とフラットを使い分けたい」
という方は、ぜひとも参考にしてみてください!
\Youtubeでも動画レビューしています/
CORSAIR XENEON FlEX 45WQHD240のファーストインプレッション
まずCORSAIR XENEON FlEX 45WQHD240のファーストインプレッションから!
開封をしながら感じたことは、とにかく重い!
CORSAIR XENEON FlEX 45WQHD240はモニターとスタンドが一体化しているため、アホみたいに重いですw
わたし一人では、段ボールを持ち運ぶことが出来ませんでした。
開梱・設置はご家族や友人に手伝ってもらってください!
わたしも家族に協力してもらってモニターを取り出したんですが、存在感がすごい。
ゲーミングモニターというよりは、液晶テレビみたいな大きさです!
CORSAIR XENEON FlEX 45WQHD240の購入を検討している方は、今一度設置するデスクとモニターのサイズをしっかりと確認してください。
想像以上のデカさでしたw
CORSAIR XENEON FlEX 45WQHD240の外観チェック
では外観をチェックしていきます!
CORSAIR XENEON FlEX 45WQHD240は、アスペクト比21:9の45インチ有機ELウルトラワイドモニターです。
ゲーミングモニターの一般的なサイズである24インチのモニターを並べてみましたが、圧倒的なデカさ!
24インチのモニターがおもちゃみたいに感じるサイズ感です。
画面保護用に貼られたシートを外すと、ピッカピカの液晶が姿を表します。
そして、裏側がもっと凄い。
CORSAIR XENEON FlEX 45WQHD240には、通常のモニターでは考えられないギミックが搭載されています。
モニターの両端に、可動式のハンドルが付いているんです!
このハンドルを持ってググっと曲げると、液晶がゴリっと曲がります。
初見の人だと、確実に壊れたと思うぐらいの動きです。
ちなみに、耐久性としては1万から1.5万回の曲げに耐えられるらしいです!
これは1日に複数回の曲げ動作を行った場合でも、5年以上は使用できる耐久性。
なので、安心して毎日曲げられますね。
ディスプレイの仕様としては、フラットな状態から最大半径が800Rのカーブまで曲げて使用することが可能。
この曲げ仕様自体はレビュー前から把握していたので驚くことでは無かったのですが、それでも実際にモニターを曲げる体験をするとポルナレフ状態になりますねw
CORSAIR XENEON FlEX 45WQHD240の4つの特徴
次にCORSAIR XENEON FlEX 45WQHD240の特徴について解説します。
CORSAIR XENEON FlEX 45WQHD240には以下の4つの特徴があります。
それぞれの特徴を、サクッと紹介していきます!
スタンドは頑張っても外せない仕様
1つめの特徴は「スタンドは頑張っても外せない仕様」です。
外観チェックでもお伝えしましたが、このモニターはどんなに頑張ってもスタンドを外すことができません!
モニターのスタンを外すことができれば、モニターアームにセットしてフレキシブルに自由自在に動かすことができます。
モニターアームとモニターを組み合わせると、デュアルディスプレイで使ったり、デスクのスペースを有効活用するのに非常に便利です。
しかしCORSAIR XENEON FlEX 45WQHD240は、ガッチリとスタンドがホールドされてます。
製品の仕様上しかたないのかもしれませんが、モニタースタンドが外せないのはちょっと残念ですね。
なので、通常はモニターの背面に搭載されているインターフェース周りがスタンドの背面に集約されてました。
前面のインターフェース |
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①USB Type-A ②USB Type-A ③3.5mmオーディオ出力 ④入力選択ボタン ⑤電源ボタン ⑥OSDメニュー操作スティック |
背面のインターフェース |
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①HDMI 2.1 ②HDMI 2.1 ③Display Port 1.4 ④USB Type-C(DP Altモード付) ⑤USB Type-A ⑥USB Type-A ⑦USB Type-C(アップストリーム) ⑧ACアダプタ端子 |
背面のインターフェイスには、
- HDMI 2.1が2ポート
- DisplayPort 1.4が1ポート
- DisplayPort 1.4搭載のUSB-Cポートが1つ
と、合計4つの映像入力を備えています。
これらのポートはすべて、モニターのネイティブ解像度である3,440×1,440のUWQHD映像で、最大リフレッシュレート240Hzにガッツリ対応しています!
多くのゲーミングモニターには、モニターの最大リフレッシュレートに対応できていないポートが1つまたは2つ含まれています。
「Displayポートは240Hzに対応してるけど、HDMIは240Hzに対応していない」って感じです。
しかし、CORSAIR XENEON FlEX 45WQHD240はすべての映像端子が最大リフレッシュレートである240Hzに対応しているので、かなり素晴らしい仕様だなって感じます。
ACアダプタ端子の上には、アップストリームに対応したUSB Type-C端子が搭載されています。
ここの端子とPCを接続しておけば、背面に2つ・前面に2つ、合計4つ配置されているUSB Type-A端子をハブとして活用することもできます。
ディスプレイの拡張性としては、申し分のない性能ですね。
最高レベルの拡張性です!
最大240HzのUWQHD解像度でゲームが可能
2つめの特徴は「最大240HzのUWQHD解像度でゲームが可能」です。
手で曲げられるゲーミングモニターというのは、あくまで特徴の一部。
CORSAIRが大手液晶メーカーのLGと共同開発しているので、ディスプレイ自体の性能もレベチでした!
リフレッシュレートは、最大240Hzまで対応。
240HzでFPSをプレイすれば、ヌルヌル映像すぎて低フレームレートの環境ではゲームが出来なくなっちゃいます。
有機ELディスプレイでのUWQHD映像は、ガチで綺麗。
有機ELの4K映像と比べると感動が薄れるかもですが、一般的なフルHD画質のゲーミングモニターと比較すると本当に映像が美しい。
グレーの濃淡レベルを変化させた任意の画像を作成してモニターを目視確認してみましたが、目立った色ムラは全く確認できませんでした!
IPSパネルやVAパネルだと四隅に行くほど輝度が落ちる現象があるんですが、有機ELパネルを採用しているこのモニターでは非常に見やすい印象。
視野角は178度で、ほぼ水平(180度)に近い位置から見てもまったく色が変化しない性能でした。
ディスプレイのスペックは最上位仕様。
UWQHD映像に対応したオープンワールドRPGをこのモニターでプレイしたら、没入感が半端なさそうです!
応答速度0.03msでゲームが可能
3つ目の特徴は「応答速度0.03msでゲームが可能」です。
0.03秒ではなく、0.03ミリ秒です!
多くのゲーミングモニターは「GtoGで1ms」というスペックのものが多いです。
240Hzに対応しているモニターの場合、1秒間に240回画面が切り替わります。
1秒を240で割ると「0.00416秒(= 約4.2ミリ秒)」となります。
つまりリフレッシュレートが240Hz対応となっていても、画面の更新頻度は約4.2ミリ秒に1回ということ。
実際には、応答速度1msであれば全く問題なく使えます。
それなのにCORSAIR XENEON FlEX 45WQHD240はGtoGで応答速度が「0.03ms」です。
秒数に換算すると、0.00003秒です!
もう人間には絶対に反応できないレベルの応答速度。
まさに衝撃的なスペックw
測定機器を用いて応答速度を測定しているわけではありませんが、FPSなどの瞬時の判断が求められるゲームで使用しても残像感が感じられませんでした!
画素の密度が低い
3つめの特徴は「画素の密度が低い」です。
CORSAIR XENEON FlEX 45WQHD240は、45インチのワイドスクリーンです。
ネイティブの解像度が3,440×1,440ということは、1インチあたりわずか83ピクセル。
これは、27インチの1080pモニターよりもわずかに優れているだけ。
細かいフォントやインターフェースの細部は、粗く見えることがあります。
なので、4K動画の編集や高解像度の写真編集には向いていません。
あくまでゲームをプレイすることに最適化されているんです!
ゲームの他に作業用途で鮮明なシャープネスを求める方は、少し残念な気持ちになるかも。
なので作業用モニターとして使いたい場合は、より画素の密度が高いモニターを選んだ方が幸せになれるかもしれません。
CORSAIR XENEON FlEX 45WQHD240を使って実際にゲームをプレイした!
スペック的には申し分のないゲーミングモニターですが、実際にゲームをプレイしてみないと使い心地は分かりません。
なので、CORSAIR XENEON FlEX 45WQHD240を使っていろいろなゲームをプレイしてみました!
まず画質ですが、かなり良いです。
画素の密度が低いので作業にはあまり向かないかもですが、ゲームではめちゃくちゃ最高の映像美が楽しめます。
スイッチのゼルダの伝説ブレスオブザワイルドを4Kでプレイしているプレイ動画をUWQHD画質で見てみましたが、かなり良いですね。
UWQHDの良い感じに綺麗な映像で没入感が爆上がり!
「まるでゲームの世界に入ったようだw」って言葉がよく使われますが、みなさんが想像している80倍ぐらいは素晴らしい体験が出来ますw
まぁ冷静に考えて20万円を超えるゲーミングモニターなので、素晴らしい体験が出来るのは当たり前かもしれません。
しかし普段2万円ぐらいのゲーミングモニターを使っているので、この20万円を超えるゲーミングモニターはガチで感動しました!
湾曲した画面に限界まで顔を近づけると「見渡す限りゲームの世界」という状況を作り出すことができます。
しかも、リフレッシュレートは最大240Hzのヌルヌル映像。
VRのヘッドマウントを装着しているわけではないのですが、フラットなディスプレイよりも圧倒的な没入感を味わうことができます!
FPSよりもRPGをプレイする方は、絶対に湾曲モニターの方が良いですね!
とはいえ普段24インチぐらいのモニターでFPSをプレイしている方が45インチの曲面ディスプレイでプレイしてみると、慣れるまで多少の時間は掛かります。
でも、全然問題なくプレイできますよ!
20万円オーバーというなかなか手が出しにくい価格帯のゲーミングモニターですが、実際に使ってみるととても素晴らしい使い心地でした!
まとめ:高くて簡単には手が出せないけど、凄いモニターでした!
CORSAIRの手で曲げられるゲーミングモニター「Corsair Xeneon Flex 45WQHD240」をレビューしました!
実際に使ってみて良かった点を、以下にまとめました。
良かった点 | 悪かった点 |
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高いけど素晴らしいスペックのモニター | 高画質で作業をするのは微妙かも |
良かった点
良かった点 |
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高いけど素晴らしいスペックのモニター |
良かった点は、高いけど素晴らしいスペックのモニターであるところです。
モニターに26万円を払える人は、かなり限られると思います。
なのでCORSAIR XENEON FlEX 45WQHD240は、万人におすすめのモニターではありません。
しかしもし予算が許すのであれば、ぜひ購入してご自身の目で体験して欲しいです!
ディスプレイのスペックはLGと共同開発しているので、申し分ありません!
- UWQHD画質で240Hz対応
- 豊富なインターフェース周り
- フラットから最大800Rの曲面に変化
などなど、数万円レベルのゲーミングモニターであれば瞬殺できる性能を持っていますw
26万円とかなり値の張るモニターですが、値段に見合う性能を持っている製品かと思います!
悪かった点
悪かった点 |
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高画質で作業をするのは微妙かも |
実際に使ってみて悪かった点は、高画質で作業をするのは微妙かも?というところです。
フラットや湾曲が自由に設定できるのでゲーム以外の事務的な作業で使えそうだと思いましたが、実際はちょっと微妙かもしれません。
CORSAIR XENEON FLEX 45WQHD240は、sRGBは100%・DCI-P3は98.5%のOLEDテクノロジーを搭載。
なので、非常に高いコントラスト比を再現できます。
しかし、いかんせん画素の密度が低い。
なので4K動画の編集や高解像度の写真編集をする場合は、細かいフォントやインターフェースの細部が粗く見えることがあります。
「PCで行うすべての作業が問題なくできる上にゲームも出来ちゃう!!」という完璧な仕様であれば最高のモニターでしたね!
とはいえ、フラット状態から最大半径800Rまで自由自在に変形できるモニターはほとんど見たことがありません。
かなりお高いモニターではありますが、気になる方はぜひチェックしてみてください!
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