この記事では、LGの曲がる有機ELテレビ「LG OLED Flex」をレビューします!
「テレビでゲームは絶対にやるな!」ってよく言われますよね?
- リフレッシュレートが低くてゲームには向かない
- 応答速度が遅すぎてカックカク
- ゲーミングに特化した機能が全く搭載されていない
という感じで、テレビでゲームをプレイするのはおすすめされていません。
しかし、LG OLED Flexではテレビでゴリゴリにゲームができるんです!
マジでヤバいw
そこでこの記事では、
- なぜLG OLED Flexではゲームがゴリゴリできるのか
- 一体何が凄いのか
などを詳しくレビューしました!
実際に使ってみて良かった点や悪かった点も、しっかりまとめています。
「テレビも見たい・ゲームもしたい・映画もドラマもひとつのモニターで見たい!」
という欲張りな方は、ぜひとも参考にしてみてください!
\Youtubeでも動画レビューしています/
LG OLED Flexのファーストインプレッション
まずはLG OLED Flexのファーストインプレッションから!
さっそく段ボールを開封をしていくんですが・・・
このテレビ、当たり前ですがディスプレイとスタンドが一体化しており、アホみたいに重いですw
梱包状態で約30kg。
テレビ本体だけでも22.6kgあるので、おとなの私でも一人では段ボールを持ち運ぶことが出来ませんでした。
一人で開梱して設置しようと考えている方は、ぜひ家族や友人に手伝ってもらってください!
ってことで、家族に協力してもらってモニターを取り出しましたが、かなりの存在感。
24インチのゲーミングモニターを並べてみましたが、大人と子どもみたいなサイズ感。
さすが4K有機ELテレビです!
LG OLED Flexの外観チェック
サクッと開封が終わったので、次は外観をチェックしていきます!
外観を見る前にお伝えしておくことがひとつ。
LG Flexは、世界初の曲率可変有機ELゲーミングテレビです!
正面から見る限りは、そこそこデカい42インチの有機ELテレビなのですが、裏から見てみるとエグいw
屈強な成人男性が殴りかかってもビクともしないぐらいの、ゴツすぎるスタンド。
そのゴツいスタンドからなにやらアームみたいなものが出ているという構造で、ディスプレイを支えています。
これが「ディスプレイの曲面を最大900Rまで変化させることができる、世界初の曲率可変有機ELゲーミングテレビ」の正体です!
900Rということは「半径90cmの円と同じぐらい曲がる」ってこと。
ざっくりですが、大き目のバランスボールぐらいには曲がります。
インターフェースについて
LG Flexのインターフェースは、このドデカいスタンドの左右にこんな感じで集約されています。
スタンドの右側面には、
- USB2.0端子が3つ
- HDMI2.1端子が4つ
搭載されています。
一番下のUSB端子はPCと接続することで、スイッチングハブとして使用することが可能。
一番下のUSB端子とPCを接続しておけば、PCのキーボードやマウスをテレビのUSBに接続して使うことができます。
スタンドの左側面には、
- 光デジタル出力端子
- 有線LANポート
- BS/CSのアンテナ端子
- 地デジのアンテナ端子
- IRブラスター端子
といった端子類が搭載されています。
それからスタンドの土台部分側面にも、USB2.0端子が1つ搭載されています。
テレビ番組を録画するための外付けHDDを接続する場合、ちょうどいい場所ですね。
またLG Flexは有機ELテレビなので、マジックリモコンが付属しています。
このリモコンで、
- 音量の調整や入力切り替え
- 明るさやコントラストの調整
- ゲームモードの調整
- 電源のオンオフ
などなど、あらゆる設定が可能。
わざわざモニターの裏側やモニターの下側に手をつっこんで、ボタンやスティックを探す必要がありません。
リモコンをポチポチと押すだけで、必要な設定ができちゃいます。
ゲーミングモニターだとBenQのMOBIUZシリーズぐらいしかリモコンを付属していないので、すべてのゲーミングモニターにリモコンを付属してほしいですね!
ディスプレイ調整機能について
そもそもLG OLED Flexはテレビなので、ゲーミングモニターのような「首振り機能」や、画面を回転させる「ピボット機能」は一切搭載されていません。
搭載している調整機能は、
ディスプレイを前10°後5°まで傾けることができるチルト機能と、
ディスプレイ自体の高さを調整幅140mmで上下させることができる高さ機能の2つだけです。
そもそもディスプレイとスタンドが一体化されており、モニターアームで好きな位置に配置することもできません。
なので、モニターを自由自在に配置して使いたい方には不向きな製品です。
モニターアームは使えません!
LG OLED Flexの5つの特徴
次にLG OLED Flexの特徴を見ていきましょう!
LG OLED Flexの特徴は、以下の5つです。
それぞれの特徴を、サクッと紹介していきます!
特徴1:最大900Rまで自動で曲げることができ
1つめの特徴は「最大900Rまで自動で曲げることができる」です。
LG OLED Flexは、リモコン操作で画面を自由に曲げることができます。
マジックリモコンにあるこのゆがんだアイコンを押すと、曲面モードが表示されます。
曲面モードには「標準(平面)」「曲面モード1」「曲面モード2」「ユーザーモード」と合計4つのプリセットがあり、サクッと曲面を変更させることができます!
曲面のRは、平面の0%から900Rの100%まで5%刻みで調整可能。
はじめて曲面の調整機能を使ったときは思わず、
うわw凄すぎる
って言葉が出ちゃったぐらいに驚きました。
特徴2:映像とサウンドが控えめに言って最強
2つめの特徴は「映像とサウンドが控えめに言って最強」です。
突然ですが問題です!
このゲーミングモニターのパネルで、一番最強なのはどれだと思いますか?
応答速度が速くて値段が安いから「TNパネル」かな?
いやいや、色の再現度が高い「IPSパネル」が最強でしょ?
さまざまな意見があると思います。
しかし、正解はこの中にはありません。
TNパネル、VAパネル、IPSパネルの性能を圧倒的な力でねじ伏せるパネル、それがOLEDです!
格好よく横文字を使っていきっちゃいましたが、なじみのある言葉で言うと「有機EL」です。
OLEDは、
- TNパネルよりも応答速度が早く
- IPSパネルよりも発色が良い
現時点で最強のパネルと言われています。
LG OLED Flexはそんな最強パネルである有機ELを使用しているので、映像はマジで美しい。
グレーの濃淡レベルを変化させた任意の画像を作成してモニターを目視確認してみましたが、目立った色ムラは全く確認できませんでした。
IPSパネルやVAパネルだと四隅に行くほど輝度が落ちる現象があるのですが、有機ELパネルを採用しているこのモニターでは非常に見やすい印象。
そして有機ELパネルの特性上、視野角もかなり広い!
視野角は178度と、ほぼ水平(180度)に近い位置から見てもまったく色が変化しない性能でした。
4Kの美しい映像に対応したオープンワールドRPGをこのモニターでプレイしたら、没入感が半端なさそうすぎる!
さらに映像だけではありません。
この4K有機ELゲーミングテレビは、サウンドもゲーミングモニターを圧倒するレベルでした。
そもそも、ゲーミングモニターに搭載されているスピーカーってしょぼいんです。
なんだ、このスカスカしたサウンドは?
こんな音質ならスピーカーいらないだろ
っていうモニターが多い。
しかし、LG Flexのスピーカーは凄かったです!
検証で音量を上げてみたんですが、家族から「うるさい!」「いいかげんにしろ!」と怒られるレベルでしたw
LG OLED Flexは前面に2個のスピーカーと2個のウーハーを搭載していて、2.2chで合計40Wの出力となっています。
一般的に、8畳ほどの部屋で1人で音楽を楽しむのであれば、5〜10W程度で十分と言われています。
20〜30Wだと、教室やリビングといった屋内の比較的広い部屋で聴くことに耐えうるスペック、
LG OLED Flexはスピーカーとウーハーで最大出力40Wになっています。
そこらへんの安いサウンドバーと比較すると、LG OLED Flexが高スペックすぎて笑っちゃいますw
しかもドルビーアトモス対応になっており、Netflixでドルビーアトモス対応の映画やドラマを見ると頭の上から音が降ってきます。
マジで没入感がヤバすぎw
映像とサウンドは最上位スペックです!
特徴3:4Kで120Hzで応答速度0.1msのゲーム性能
3つめの特徴は「4Kで120Hzで応答速度0.1msのゲーム性能」です。
ゲーミングモニターを使っている方なら、リフレッシュレート120Hzで応答速度がGtoGで0.1msと聞けば「おぉ!ゲームで使えるじゃん!」ってなりますよね?
そう、このテレビ、普通にゲームで使えるんです!
そもそもLGは、多くのゲーミングモニターも開発している大手エレクトロニクスメーカー。
だからこそ、圧倒的な技術力で「テレビなのにゲーミングモニター」っていうヤバい製品が作れるんですね!
でも、大画面でゲームができる性能ですよ!ってお伝えしても、みんなこう思うはずです。
そんなデカい画面でFPSできねぇよw
おまえエアプか?
大丈夫です。
この4K有機ELゲーミングテレビは、画面のサイズがサクッと変更できるんです!
フルサイズの42インチからリモコンのボタンをポチると、
32インチ→27インチと、簡単に画面のサイズを変更することができます!
- FPSなどの瞬時の反応が求められるゲームの時は画面サイズを小さくしてゲームをプレイ
- RPGなどの瞬時の判断が必要ない映像や没入感を楽しむようなゲームならフルサイズの42インチ画面で使用する
という使い分けも可能です!
特徴4:ゲームに特化した機能を多数搭載
4つめの特徴は「ゲームに特化した機能を多数搭載」です。
- 有機ELで4K映像
- リフレッシュレートが120Hz
- 応答速度がGtoGで0.1ms
と言っても、しょせんはテレビでしょ?って思いますよね。
大丈夫です。
LG OLED Flexには、ゲームに特化した機能がたくさん搭載されています!
そこらへんの安物ゲーミングモニターであれば搭載していないような機能も、テレビなのにしっかりと搭載しています。
まず、CS機の最高峰であるPS5。
- HDMI 2.1のゲーム向け機能である可変リフレッシュレートVRRに対応
- 自動低遅延モードALLMに対応
- HDMI2.1対応なので4K/120fpsでのプレイにも対応
全く問題ありません!
はい、優勝ですw
そしてCS機だけでなく、PC勢にも優しい!
- AMD独自のディスプレイ同期技術「FreeSync Premium」に対応
- NVIDIA独自のディスプレイ同期技術「G-SYNC Compatible Monitors」の認定も取得
スタッタリングやティアリングといったゲーム画面の裂け目やカクつきを抑えて、スムーズに表示できます。
さらに、
- ゲームモードに応じた映像プリセット
- 暗い場所を見やすくしてくれるブラックイコライザー
- 明るい場所の視認性を調整できるホワイトスタビライザー
- ゲーム映像のコントラスト
- 黒レベル
- シャープネス
- 色深度
などなど、細かい設定も好みに応じて変更可能。
これがテレビっていうんだから、かなり凄いですよね!
特徴5:PC作業が想像以上に捗る
5つめの特徴は「PC作業が想像以上に捗る」です。
- テレビが見れる
- 映画やドラマも見れる
- PCゲームやCS機でも遊べる
に加え、さらにPC作業もゴリゴリ捗ります!
42インチの大画面なので、ウインドウを4つ配置しても全く問題ないレベルです。
脳みそが追いつかないぐらいに並行作業ができちゃいます!
とはいえLG OLED FlexはテレビなのでPC作業で使うには、
- カラーマネジメント
- ホワイトバランス
- 色温度の設定
- RGBの調整
- シャープネスの調整
などなど、結構細かい映像調節が必要でした。
しかし調整をすればPC作業にも使えるので、LG Flexはかなり優秀だと思います!
LG OLED Flexを使って実際にゲームをプレイしてみた!
LG OLED Flexの特徴などを見てきましたが、実際にゲームをプレイしてみないと使い心地は分かりません。
なので、LG初の曲がる有機ELテレビ「LG Flex」を使っていろいろなゲームをプレイしてみました!
まず画質がかなり良いです!
4K有機ELディスプレイなので、TN・VA・IPSといったパネルたちを凌駕する映像美が楽しめます。
まずは最新のホグワーツレガシーから。
私はあいにく持っていないのでクリエイティブ・コモンズに対応している公式の4K映像を見てみましたが、かなり良いです。
曲面モニターに顔を近づけて4Kの美しい映像と周囲をぐるっと囲まれている環境が「まるでゲームの世界に入ったようだ」と使い古された言葉をつぶやくぐらいに良い!
そして、最新の死にゲーと言われているアクションRPGのWo Longや、
APEXをプレイしてみましたが、まったく問題なくプレイできます!
湾曲した画面に限界まで顔を近づけると「見渡す限りゲームの世界」という状況を作り出すことができます!
しかも、リフレッシュレートは最大120Hzのヌルヌル映像です。
VRのヘッドマウントを装着しているわけではないんですが、フラットなディスプレイよりも圧倒的な没入感を味わうことができます。
FPSよりもRPGをプレイする方は、絶対に湾曲モニターの方が良いですね!
40万円オーバーというなかなか手が出しにくい価格帯の4K有機ELゲーミングテレビですが、とても素晴らしい使い心地でした。
まとめ:めちゃくちゃ素晴らしい性能でした!
LG初の曲がる有機ELテレビ「LG OLED Flex」をレビューしました!
実際に使ってみて良かった点と悪かった点を以下にまとめました。
良かった点 | デメリット |
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44万円払っても満足する4K有機ELゲーミングテレビ | とにかくデカい あくまでモニターではなくテレビ |
良かった点
良かった点 |
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44万円払っても満足する4K有機ELゲーミングテレビ |
良かった点は、とにかく44万円払っても満足するゲーミングテレビというところです。
モニターに44万円を払える人は、かなり限られると思います。
なので、万人におすすめできる製品ではありません。
しかし、4Kの有機ELゲーミングテレビとしてはめちゃくちゃ素晴らしい性能でした!
- テレビが見れる
- 映画やドラマを見る際にドルビーアトモスのサウンドで臨場感ある体験ができる
- 900Rまで湾曲調整ができるので映像に囲まれる没入感も味わえる
その上、
- LGならではの本格的なゲーミング仕様も搭載
もし予算が許すのであれば、ぜひ購入してご自身の目で体験して欲しいです!
悪かった点
デメリット |
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とにかくデカい あくまでモニターではなくテレビ |
実際に使ってみて悪かった点としては、とにかくデカいw
テレビなので仕方ないのかもしれませんが、めちゃくちゃデカいです。
スタンドとディスプレイが一体化しておりモニターアームに取り付けすることができないので、デスクに設置するときは十分なスペースが必要です。
わたしの場合は奥行71cm幅250cmのクソデカ机なので問題なく設置できてますが、小さな机などでは設置が難しいのでサイズだけはしっかり考えて購入してください!
それから、LG OLED Flexはモニターではなく、あくまでテレビです。
ゲーミングモニターであれば当たり前のように搭載しているディスプレイポート端子も、LG OLED Flexには搭載していません。
HDMI2.1端子が4つあるだけです。
なので、ゲーミングモニターというよりは「テレビとゲームの2軸で楽しみたい!」という方に向いている製品だと感じました。
簡単に手を出せる価格ではありませんが、気になる方はぜひチェックしてみてくださいね!
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